報道陣に公開されたフリーゲージトレインの試験車両。国交省は北陸新幹線への導入を断念した=2017年3月、熊本県八代市

 2024年春の北陸新幹線敦賀開業後も並行在来線(現JR北陸線)の福井駅まで特急運行を存続するよう求めていた福井県が、JR西日本との協議を打ち切ることが6月7日分かった。全国にも例がなく、JR西は一貫して困難としてきた。県は今後、敦賀駅で新幹線と特急を乗り継ぎしやすいダイヤ編成をJR西に求めていく方針。

 杉本達治知事は2月県議会の答弁で、特急存続の可否について今夏ごろに結論を出したいとの考えを示していた。存続できなかった際の代替案を含めて6月議会に提示するとしていた。

 県の試算によると、現行の特急全てが福井駅まで乗り入れた場合、並行在来線を運営する第三セクター会社の収入は年間約7億円減る。JR西が特急乗り入れを実現困難としていることや、第三セクターへの影響も考慮したとみられる。

 北陸新幹線敦賀開業後を巡っては、当初は新幹線と在来線を直通運転できるフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)で乗り換えを回避する計画だったが、FGT導入が頓挫。県や鯖江市は代替策として特急の存続を国やJRに訴えていた。