完成した競技場「ナミノバ」でカヤックを操る松永和也さん=5月29日、福井県永平寺町中島

 「水上のロデオ」ともいわれるカヌー・フリースタイルカヤックの福井県内初となる競技場が、永平寺町中島の九頭竜川に完成した。5月29日にオープニング式典があり、同町在住のワールドカップ(W杯)選手、松永和也さんが激流の中でデモンストレーション。整備に当たった団体は「町をカヤックの聖地に」「ここからメダリストを」と意気込んだ。

 「ナミノバ」と名付けた競技場は、関西電力市荒川発電所からの放流水と九頭竜川の合流点付近に位置し、毎秒80トン以上の安定した水量がある。川底に沈めた14個のコンクリートブロックで激しい流れを作り出した。

 フリースタイルカヤックは激しい流れの中で操艇技術を競う。2024年のパリ五輪では正式種目に採用される可能性もある。メダリスト育成を目指し県内企業や同町などでつくる「九頭竜川かわとまち協議会」が、福井新聞社と福井銀行、レディーフォーによるクラウドファンディング「ミラカナ」で資金を募り整備した。

 式典はコロナ禍を考慮し安全祈願祭のみ実施。同協議会会長を務める河合永充永平寺町長は「アユやサクラマスに加え九頭竜川の新しい聖地になれば」とあいさつした。

 松永さんは2018年のW杯で4位に入った実力者。「ここで練習を重ね国際大会で上位に入れるよう頑張りたい」と意欲を見せていた。