3年連続で来場者が増加した道の駅「一乗谷あさくら水の駅」=福井県福井市安波賀中島町

 福井県福井市の道の駅「一乗谷あさくら水の駅」を訪れた2020年度の来場者数は12万7382人で、新型コロナウイルスの影響で一時閉館を余儀なくされた中、3年連続で増加した。大河ドラマを契機とした一乗谷朝倉氏遺跡の知名度向上や、コロナ下での観光キャンペーンを背景に、昨年11月の来場は道の駅の開業以降で月別過去最高に上った。同駅は「地元にも愛される施設として、今後も魅力向上に努めたい」としている。

 水の駅は同市安波賀中島町の足羽川左岸に2010年度、体験型学習施設として整備された。15年度には飲食や特産品販売コーナーを新たに設け、道の駅として開業した。2・3ヘクタールの敷地内には「世界かんがい施設遺産」の足羽川用水が通り、三連水車をはじめ田植えや芋掘りが体験できる農園、ビオトープを備えるなど「人と水」の関わりを伝える施設でもある。

 来場者は道の駅開業直後の13万人台から17年度には11万人台まで落ち込んだが、その後は一乗谷朝倉氏遺跡の全国的な知名度向上もあり、右肩上がりが続いていた。

 昨年度はコロナの影響で5月中旬まで休館した。再開後は、地域住民への割引券配布やスタッフ手作りの折り紙作品のプレゼントなど、地元に愛される施設としての取り組みも実施。特産品販売の充実も図り、11月には前年同月比1・5倍となる約2万人の来場も集めた。「Go To トラベル」の地域共通クーポン利用が10月に始まったことも大きく、月別の売り上げも過去最高だった。

 同駅の藤田勝己副駅長(59)は「屋外広場などコロナ下でも楽しんでもらえる施設で、地域に密着した道の駅として、今後は他施設との連携強化も図りたい」と話している。

 魅力向上へ市は本年度、「あさくら水の駅ピカピカ×わくわく体験プロジェクト」と題した新事業に取り組む。三連水車のライトアップや収穫祭を秋ごろに実施する計画で、より幅広い世代の誘客につなげる。

 開館は午前9時~午後6時で年中無休。問い合わせは同駅=電話0776(41)2777。