5月の爽やかな風に誘われてサイクリング…今年は全国的に梅雨入りが早い! 梅雨明けの親子サイクリングを目指して、晴れ間にわが子の自転車練習はいかが? 「練習は2段階方式がお勧め」と話すのは自転車店の店長。子どもにとってちょっとした“試練”を一緒に乗り越え、親子で達成感を味わうチャンス。今月は自転車月間です。

 サイクルベースあさひ福井北店(福井県福井市)の乾憲一郎店長(43)にお勧めの練習方法を聞いた。

 服装は長袖、長ズボンですり傷対策を。ヘルメットがあればさらに安心。サドルの高さは、膝を少し曲げて両足のかかとが地面に着くように調整する。

 練習は、自転車乗りに必要な「バランスを取る」と「ペダルをこぐ」を同時にマスターしようとせず、まず「バランスを取る」を身に付けてから、「ペダルをこぐ」を練習する「2段階方式」が近道という。「昔は大人が後ろから押して手を離し、子どもがバランスを取りながらペダルをこぐというやり方が多かったと思いますが、今はお勧めしていません」と乾さん。

 具体的には、「バランス取り」は、補助輪付きの自転車にまたがり、ペダルはこがずに足で蹴って進む練習。ペダルは邪魔なので、レンチなどでぺダルの付け根を回して外しておく。できなければ自転車店へ。

【自転車の乗り方練習法】レンチなどで自転車ペダルを外そう

 慣れてきたら補助輪とは、ここで“さようなら”。補助輪なしでもバランスが取れるようになったら、ペダルを取り付け、2段階目の「こぐ練習」。最初は地面を蹴り、速度がついてからこぐようにする。

 「練習中、保護者は常に子どもの視界に入るよう心掛けて」と乾さん。子どもが保護者を見るために前方を見るようになれば、バランスも取りやすくなる。「子どもは、親が見てくれているという安心感があります」

 乾さんが「ぜひ実践して」というのは「褒める」こと。だれもがすぐ乗れるようになるとは限らない。乾さんは「その都度できたことを褒めて。親子で『できた』達成感を感じてほしい」と話す。

 ■自転車練習の極意!?

(1)長袖、長ズボンで。ヘルメット、肘と膝のプロテクターがあれば◎

(2)サドルの高さは、膝を少し曲げて両足のかかとが地面に着くぐらいに

(3)まずはペダルを外しバランスを取る練習。慣れればペダルを取り付け、ペダルをこぐ練習へ

(4)保護者は常に子どもの視界に入るように。目線を前方に向けさせる目印になろう

(5)なかなかスピードがつかない場合は、緩やかな下り坂で練習を

(6)子どもが練習に飽きてしまわないように、小さな上達も褒めてあげよう

 ■「多人数乗り」家族の絆に

 二つのタイヤとペダルで進む乗り物だけが自転車じゃない? 4人乗りやペダルがなくても進むなどユニークな「自転車」が、福井県あわら市の北潟湖畔公園サイクリングパークにある。

 2~4人乗りや、ペダルがなくお尻でサドルを上下させる動きや、脚の左右の開閉運動を推進力に換えるタイプなど7種類の「おもしろ自転車」が借りられる。管理長の田中宗三郎さん(66)によると、人気ナンバーワンは、「2人で乗って2人がこぐ自転車」だそう。

 田中さんは多人数で乗れる自転車について「親子や家族が1台の自転車に乗って、一緒にペダルをこいで進む経験は絆を強めます」と“知られざる効果”に太鼓判?を押す。

 おもしろ自転車の料金は1人30分300円で乗り放題(指定エリアのみ走行可)。受付時間は午前9時~午後4時。サイクリングロードを走れるレンタサイクルもある。問い合わせは同施設=電話0776(79)0008。

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 はぐカフェは、子どもたちをはぐくみ、ハグする(抱きしめる)紙面です。読者の皆さんと一緒に作っていきます。