会社勤めの息子が毎日深夜帰宅…体を心配する母親 会社に家族が訴えるわけにもいかず【職場の悩み相談室】

 IT会社で働く息子さんの働き方に大変不安を感じ、今に身体を悪くしないか、心を病まないか、と日々心配するあまり、「息子に代わってなにか出来ることはないですか」というお母さんから相談が寄せられました。

■いつも帰宅は深夜

 入社した頃は、「少し残業が長いなぁ」「手当はもらっているのかなぁ」というレベルの心配でしたが、本人は「会社って、これくらいは当たり前じゃないかな」「残業あるけど、頑張るよ」と言うばかりで、なかなか口出ししにくい毎日でした。

 しかし、最近は帰宅が22時から23時にもなり、日付が変わる日も珍しくなくなりました。会社の退社時間は17時のはずですが…。そして、休日でも休みはなく、働き通しの毎日です。いくら若いとは言え、近頃では食欲も無いような状態になってしまい、本当に心配でなりません。

 こんな働き方を止めさせることを会社に訴えたいですが、本人が訴えたらクビになるかも…とか、家族であっても会社に訴えたら本人が会社に居づらくなるのでは…と悩んでいます。

■私たちのアドバイス

 子どもさんの心配をする親御さんや配偶者の心配をする夫・妻からの相談はよくあり、いずれも相談者の気持ちは充分理解できます。とはいえ、働く本人の現状をしっかりと確認しないと、どのような対策をもって解決するべきかの判断が出来ません。

 現状を知るためには、本人に「辛い状況を教えて、そして、良い方向になるよう一緒に考えよ」と、熱心に声掛けてと伝えました。

 なかなか心開かない時もありますが、少しでも本人が元気な時に手立てをすることが大事です。身体に異常が出て来たり、心が沈んでしまってからでは遅いですから。

 状況確認に必要な物は、①数か月の勤務記録(残業が分かるメモでも良い)②残業手当の支給状況(給料明細など)③会社の就業規則(11人以上の会社は必須)④採用時の労働条件通知書、等で違法な労働状態を確認します。その内容に基づいて、解決に向けて手法を考えます。

 また、訴えたことで本人がデメリットを受けるのではとの心配もよく聞きますし、そのことも理解します。個人を特定せずに対処する方法もありますが、何かしらの行動を起こさなければ事態は一向に良くならないことも現実です。一緒に頑張りましょう。

(連合福井)

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 パワーハラスメントや会社での冷遇など職場の悩みに対する相談を受け付けている連合福井(日本労働組合総連合会福井県連合会)によるコラムです。解決へ向けたアドバイスを実際に相談のあった事例を基に紹介します。

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