福井県内で4月に確認されたコロナ感染286例の分析

 福井県内で4月に確認された新型コロナウイルスの感染者286人のうち、57・3%に当たる164人がマスクなしでの飲食を通して感染したとみられることが5月14日、福井県のまとめで分かった。飲食以外のマスクなしの場面で感染が推定される人を含めると8割以上に上り、県は「漠然と言われてきたリスクが数字で確認できた」として、会食中を含め会話時のマスク着用徹底をあらためて呼び掛けている。

 県は、286人の行動などを分析し、それぞれの具体的な感染の場面を推定した。

 リスクが最も高かった「マスクなし・飲食あり」のうち、家庭や寮など共同生活での感染が98人で最も多かった。県は「症状が出始めた日が最も感染力が強い。少しでも体調を崩した人は家族らと食事場所を変えたり、時間をずらしたりするだけでもリスクは下げられる」と指摘する。実際に同様の対応で家族への感染拡大が防げたケースもあった。

 このほか、飲食店での宴会で35人、接待を伴う飲食店で16人が感染。職場での酒類を伴わないランチミーティングで6人、屋外でのバーベキューでも3人が感染していた。

 「マスクなし・飲食なし」の場合、学校の授業や個別指導で29人、病院・高齢者施設内で18人が感染した。マスク着用が徹底されているはずの場所だが、マスクから鼻が出ていたり、低学年の児童や認知症の高齢者のマスクが外れたりしていた事例があった。

 感染者が常時マスクを着用していたと回答したり、具体的な感染の場面が特定できなかったりした事例は計44人。学校の教職員や病院・高齢者施設の職員が含まれ、常時マスクをしていても、未着用の子どもや患者、入所者と接触する可能性が高い職種はリスクも高くなることが推測されるという。