福井県立病院屋上ヘリポートから離陸するドクターヘリ=福井県福井市四ツ井2丁目

 福井県立病院(福井市)から救急現場に医師や看護師が急行する福井県のドクターヘリの運航が、5月24日に始まる。素早く現場で初期治療でき、救命率の向上や後遺症の軽減が期待される。実機訓練に同乗した。

 午前9時半、勝山市消防本部に119番があった想定で、県立病院内の運航管理室に消防から出動要請が入った。瞬時に救命救急センターの医師らに無線機で伝えられ、ヘリに医師2人と看護師、パイロット、整備士の計5人が乗り込んだ。

 時速220キロで飛行中、医師らは無線で患者の情報を収集。消防に「内服薬はありますか」などと確認しながら、機内で「大動脈解離の可能性が高い」と意見を交わした。離陸から8分後の午前9時47分、救急車から患者を引き継ぐ「ランデブーポイント」の勝山市の九頭竜川河川敷弁天緑地に着陸した。

 救急車に乗り込み、すぐに全身の状態を確認し、点滴など初期治療を始めた。ヘリの担架に患者を移し、救急車で片道約40分のところを8分で県立病院屋上に到着。すぐさま1階の救命救急センターへ搬送した。