福井県庁

 福井県は5月12日、高齢者への新型コロナウイルスワクチン接種の体制強化に向け、県による集団接種の特設会場を6月後半をめどに開設する方針を明らかにした。県庁で同日開かれた対策本部会議で報告された。設置場所は福井市を中心に検討し、市町の接種に支障が出ないよう医療従事者を確保した上で、開設日や1日当たりの接種人数など詳細を決める。

 高齢者へのワクチン接種を巡り、菅義偉首相は7月末までの希望者への接種完了を目標に掲げる。接種の迅速化のため厚生労働省は7日、主体となる市区町村に加え、都道府県による大規模接種会場設置を積極的に検討するよう要請した。

 福井県の特設会場では、厚労省が設置条件にしている米モデルナ製ワクチンの使用を想定。1、2回目の接種間隔は4週間で、現在接種が進んでいる米ファイザー製ワクチンに比べ、1週間長い。

 県によると12日現在、県内の高齢者と高齢者施設職員ら計約24万人のうち、1万2675人が1回接種し、このうち987人は2回目を終えている。県内の状況について、県幹部は対策本部会議で「福井市を除く16市町は(7月末の接種完了に)めどが付いている」と説明した。

 会議終了後、杉本達治知事は報道陣に対し「(特設会場は)県民全員が対象だが、会場は福井市を中心に考えている。7月末に高齢者の接種が終わるよう下支えしたい」と述べた。