福井県ハンドボール協会が県から交付された競技力強化の補助金を不適切に使用していた問題で、福井県スポーツ協会(県スポ協)は5月12日、県ハンドボール協会を「勧告」処分にしたと発表した。31日までに改善計画書の提出を義務付けた。処分は11日付。

 県スポ協の処分規定では「脱退(退会)」が最も重く、「資格停止」「勧告」「指導」と続く。勧告とした理由について▽目的外に使った補助金が返還されている▽私的流用は確認されていない▽不適切な経理処理に会長や理事長が関与していない―などを挙げた。県スポ協は、この理事長が県スポ協の理事を辞任したことを明らかにした。

 処分内容は、公正な会計を順守する体制づくりを求め、5月31日までに改善計画書の提出を義務付ける。計画を県スポ協が承認するまで本年度の補助金交付を留保する。本年度中に改善が見られない場合はより重い処分を検討する。

 県スポ協は、問題が起きた原因の一つに各競技団体への指導、支援の不足を挙げた。再発防止策として、実績報告書の提出に加え、担当者が団体事務局に出向く実地検査を定期的に行う。担当者を集めた研修を実施し、団体向けの相談窓口を設ける。

 この問題を巡っては、県ハンドボール協会が2019年度までの5年間で計約6600万円交付された補助金のうち、領収書を偽造するなどして約1600万円を対象外の協会事業に流用していたことが発覚。会計を一手に担っていたとされる事務局長と、強化担当役員が引責辞任している。