「屋根瓦が割れている。火災保険で修理できますよ」―。福井県消費生活センターによると、台風や大雪など災害の後に「無料で点検する」などと言って訪れた業者に、保険金による修理を勧められトラブルになるケースが相次いでいる。福井県内では2021年1月、嶺北地方を中心に大雪に見舞われており、注意を促している。

 同センターが受けた相談で「火災保険で修繕できるから」などと家の修理を勧誘された事例は、記録的な大雪だった18年度が24件と、過去5年で最多。16年度は4件、17年度3件、19年度11件で、20年度は19件だった。

 「火災保険が使えると言いながら実際は対象外だったり、申請の代行で高額な手数料を請求されたりする事例もある」と、同センターの担当者は説明する。対象とならないのに「雪で壊れた」などと虚偽の申請をした場合、加入者が詐欺罪に問われる恐れもあるという。

 全国的にも同様の相談が増えており、国民生活センターによると、19年度は2634件で10年度(111件)の約24倍に及ぶ。訪問勧誘が8割を占め、70歳以上の高齢者の相談が5割と最も多い。

 福井県消費生活センターは「保険が使えると言われた場合は、まず加入先の代理店や担当者に確認を」とアドバイス。契約などは即決せず、家族ら周囲に相談するよう呼び掛けている。