福井県の池田町の家庭でみられる水道配管のイメージ

 福井県池田町の一部の家庭で、町の簡易水道の配管に集落用水のタンクをつなぎ、バルブと止水栓を開け閉めして双方の水を使い分ける行為が確認された。水道配管と別設備をつなぐことは水道法で禁止されており、町は同様の家庭がほかにもあるとみて調査を始めた。心当たりのある家庭には改善するよう呼び掛けている。

 町によると、用水タンクの水が簡易水道の配管に流れ込んで水質が不安定になるなどの影響があるという。集落用水と簡易水道の配管を分けて使用する分には問題ない。

 池田町内では簡易水道の整備が始まる1980年代以前、町民は井戸や山水を活用した集落管理の用水タンクを使っていた。町は、簡易水道への切り替え時に、水道配管と用水タンクをつなぐ工事を行った家庭があるとみている。

 検針員の調査で昨年11月、水道使用量が一定期間ゼロを記録した家庭があり、報告を受けた町職員が同12月に住民に聞き取り発覚した。この住民は集落の用水タンクと水道配管をつなぎ、20年間にわたって水道配管に用水タンクの水を流していた。通常は用水タンクの水を使い、タンク内の水が枯れる夏場や水が濁るおそれがある大雨後などは水道水に切り替えていたという。

 この住民は「以前、業者に指摘され直さなくてはいけないと思っていたが、そのままになっていた」と話している。町は配管を分離する改修工事をするよう指導した。

 町担当者は長年違反行為を見抜けなかった原因について「水道使用量に異常がある家庭を調査する明確な基準がないため」と説明している。町は3月末から、水道使用量に極端な異常を示す家庭がないか調べており、違反が確認されれば改修工事するよう住民に指導するとしている。

 担当課で水道に関する相談を受け付けている。要望があれば、現地での確認も行う。問い合わせは池田町町土整備課=電話0778(44)8005。