花の妖精のように見えるサルメンエビネ=4月27日、福井県大野市

 福井県大野市の女性(73)が育てた花が、ひらひらと舞う妖精のように見える。ラン科のキエビネだと思い、世話を続けてきた女性だが「今までとちょっと違う―」。

 花は2020年6月ごろ、所有する山で自生しているのを夫(78)が持ち帰った。1週間ほど前に咲いた花は一つが2センチほど。手入れをしていると、帽子をかぶり、フリルの洋服を着てほほ笑んで見えることに気づいた。

 県総合グリーンセンターによると、花はサルの顔に見えることから名付けられたサルメンエビネ。福井県では、自生するサルメンエビネは絶滅危惧1種に指定されている。担当者は「持ち山に自生しているのはとても素晴らしい。継続して保護してほしい」と話している。

 鉢植えの花は終わりかけ。女性は「珍しい花とは知らなかった。鉢も山も大切に守り育て、来年も花を咲かせてほしい」と意気込んでいる。