福井大医学部附属病院の中井國博准教授

 5月5日は「こどもの日」。日本創傷外科学会は「キッズ(子ども)の日はキズケアの日」として、子どものけがの治療に理解を呼び掛けている。形成外科専門医の福井大医学部附属病院(福井県永平寺町)の中井國博准教授は「家庭でも適切な応急処置を知っておくことは重要」と話す。処置のこつや注意点を聞いた。

 バーベキューなどで注意が必要なやけどは、流水で5~30分冷やす。時間がたつと治りが遅くなったり、痕が残ったりする場合がある。水ぶくれは「体が作ったばんそうこう」。ガーゼなどをかぶせて破らないように押さえ、自然に剥がれてくるのを待つ。

 指を切った時に根元を押さえる場合があるが、力加減を間違えると神経や血管にダメージを与える可能性がある。ガーゼや清潔な布を傷に当てて直接圧迫すると5~10分で止血できる。傷の中まで薬を塗り込むと、逆に治りにくくなるので要注意。

 ペットにかまれた場合はまず水道水で洗う。動物の口の中は雑菌が多く、処置が遅れると化膿(かのう)する場合がある。傷を指で広げ、傷の中に水を入れるイメージで5分程度洗う。切り傷と同様、塗り薬は避けてガーゼなどを貼る。

 屋外でのすり傷は、流水をかけながらガーゼなどで土などの汚れを落とす。出血は傷にガーゼを当て直接圧迫して止める。

 中井准教授は「家で正しい応急処置をすることで、医師も治療がしやすくなる。この機会に覚えてもらえれば」と話した。