感染予防対策の実施やイベントの中止を伝える看板=4月27日、福井県坂井市の福井県児童科学館

 新型コロナウイルスの感染拡大で福井県が独自の緊急事態宣言を発令している中、4月29日から大型連休を迎える。県内のレジャー・観光施設は、入場制限や予約の停止、イベントの中止など、できる限りの感染防止対策を講じながら、利用客の受け入れ態勢を整えている。

 「当初ゴールデンウイーク(GW)期間は予約客でいっぱいだったが、ここ数週間で空きが増えた」と話すのは、赤礁崎(あかぐりざき)オートキャンプ場(おおい町)の担当者。GWには例年、関西や中京方面から大勢訪れるというが、今年は政府の緊急事態宣言、まん延防止等重点措置を受け、大阪や愛知などからキャンセルが続出。キャンプ場としても対象地域からの予約を取りやめることにした。昨年のGWもコロナ禍で休業しただけに「今年こそはと期待していたのに…」と無念さをにじませる。客入りは例年の約6割の見込みだ。

 一方、ガラガラ山キャンプ場(福井市)はコテージ、オートサイト、フリーサイトいずれも予約で埋まっている。担当者は「他県からの利用は極力控えてもらうよう要請しているが、強制することはできない」と漏らす。バーベキューを通じた感染例が県内で報告されていることから、バーベキューハウスは閉鎖する。キャンプ自体も5人以上のグループの利用を控えるよう呼び掛けている。

 GWは多いときで1日当たり1万5千人が訪れる福井県立恐竜博物館(勝山市)。2020年6月から予約制による入場制限を導入している。密を避けるため、入場時間帯を四つに分け、1日最大6千人を受け入れるが、5月2、3の両日はほぼいっぱい。アニメ映画を流しているシアターは、県の緊急事態宣言期間中は利用を休止するという。

 宣言期間中の全イベントの中止を決めたのは福井県児童科学館(坂井市)。子ども同士の接触を避けるため、屋外の跳躍器具や屋内のスペースシアター、プレイエリアの利用も休止している。「春になり、子どもたちにユニークな遊びの機会やスポーツ体験を提供したかったが、またの機会に楽しんでほしい」と担当者。2時間300人の入れ替え制で入場してもらう。

 感染対策とサービス充実を両立させる動きも出ている。福井県立図書館(福井市)と福井県立若狭図書学習センター(小浜市)は、来館の回数を減らしてもらうため、10冊までの貸出冊数を15冊に増やし、貸出期間も通常の2週間から3週間に延ばした。「4月23日から5月12日は『こどもの読書週間』。家庭でゆっくりと本を読んでほしい」(県立図書館)としている。