記者会見する福井県の杉本達治知事=4月28日、福井県庁

 杉本達治福井県知事は4月28日、県庁で記者会見し、運転開始から40年を超える関西電力美浜原発3号機(美浜町)と高浜原発1、2号機(高浜町)の再稼働への同意を表明した。立地県の知事が、東京電力福島第1原発事故を受けて作られた新規制基準に適合した運転40年超原発の再稼働に同意するのは全国初。⇒D刊でもっと詳しく。

 再稼働した場合「原則40年、最長で延長20年」のルールでは初の運転延長となる。ただ高浜2号機は安全対策工事が完了するまで再稼働はできない。また高浜1、2号機はテロ対策の「特定重大事故等対処施設(特重施設)」の整備が期限の6月9日に間に合わないため、再稼働しても同日までに運転停止する必要がある。10月25日が設置期限の美浜3号機も特重施設は完成していない。

 3基の再稼働について国は2020年10月、地元に協力を要請した。戸嶋秀樹美浜町長と野瀬豊高浜町長は21年2月に同意表明し、福井県議会は4月23日、事実上同意。知事は県原子力安全専門委員会から安全対策を検証した報告書を受け取り、24日に両原発を視察した。

 27日に知事と面談した梶山弘志経済産業相は「将来にわたって原子力を持続的に活用していく」との考えを示し、3基の再稼働に改めて理解を求めていた。