4月25日午後1時半ごろ、福井県大野市上打波の山中で、大野市に住む県猟友会大野支部の70代男性がクマに襲われ、顔や頭に軽傷を負った。男性はこの日行われた同支部の狩猟者育成研修に参加していた。市によると、市内のクマによる人身被害は今年初めて。

 同市などによると、現場は上打波の鳩ケ湯からさらに北方に入った林道。男性は5、6人のグループで研修中、クマ1頭に遭遇。後頭部などをひっかかれたという。成獣か幼獣かは不明。

 研修はツキノワグマが市街地に出没した際の保護技術習得やクマの生息地域調査などを目的に行われ、20人が参加。午前9時ごろから山に入り、2グループに分かれ実施していた。男性は猟友会に入り50年以上のベテランで、研修では講師も務めていた。

 この時季のクマは冬眠明けで空腹状態という。市は山菜採りなどで山に入る場合は「単独では行かず、鈴など音が鳴るものを必ず携行してほしい」と注意を呼び掛けている。