美浜原発3号機を視察する杉本達治知事(左)=4月24日、福井県美浜町丹生

 杉本達治知事は4月24日、運転開始から40年を超える関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)と高浜原発1、2号機(福井県高浜町)を視察し、安全対策を確認した。終了後、記者団に「県原子力安全専門委員会の報告書通り、安全性は格段に高まっている」と述べた。来週にも梶山弘志経済産業相、森本孝関電社長とそれぞれ面談した上で、再稼働に向けた「国の覚悟」などが確認できれば同意を表明する見通し。

 3基の安全性について杉本知事は22日、県専門委の鞍谷文保委員長(福井大教授)からハード、ソフト両面で改善が図られているとする報告書を受け取った。

 視察には鞍谷委員長も同行した。高浜原発では重大事故時の対応拠点となる緊急時対策所や、40年超運転に必要な特別点検を実施した原子炉格納容器などを確認。美浜原発では、格納容器にアクセスするために新設した作業台などを見て回った。

 杉本知事は記者団に「安全性について県民の目線で見て、非常に高い水準になっている」と強調。「冷却機能の増設や津波対策、現場の苦労の話も聞いた。大工事をして、安全を守る観点が実現されているのを確認できた」と評価した。

 梶山経産相、森本社長との面談に関しては「日程を詰めているがそう遠くない時期。(県の要請に対する)しっかりとした考え方を聞いた上で、全体を考えて最終判断する」とした。

 3基が再稼働すれば、東京電力福島第1原発事故後にできた「原則40年、最長で延長20年」のルール下で初めての運転延長となる。戸嶋秀樹美浜町長と野瀬豊高浜町長は今年2月に同意。県会も23日に事実上同意した。