1日当たりで過去最多となる38人の新型コロナウイルス感染を発表する福井県幹部ら=4月22日午後2時半ごろ、県庁

 福井県内で猛威を振るう新型コロナウイルスの第4波は、子どもを含む若年層が中心で、4月21、22日に感染が発表された64人のうち、34人が20歳未満だった。県教委は学校に感染防止対策の徹底を指示した。県は大型連休を目前に、バーベキューなど屋外レジャーを含めて対策の徹底を県民に促している。

 22日の県の発表によると、敦賀市の小学校で発生したクラスター(感染者集団)以外にも、前日に感染が確認された鯖江市の女性の同居家族5人の陽性が判明、全員が10~20代だった。うち男性2人は鯖江市内の高校と小学校に通っている。両校の児童生徒、教職員の計226人の検査を進めている。敦賀市の保育園職員の陽性も確認され、園児を含む100人近くを検査している。

 第3波の渦中にあった1月は感染者の44%が高齢者だったが、変異株が主流となった第4波の4月は感染者228人の71・1%(162人)が10代以下~40代。特に10代以下が全体の4分の1近くを占めている。

 県教委は全ての県立高、公立小中学校に基本的な感染対策の徹底をあらためて通知。学校側は音楽や体育、家庭科などで感染リスクがある学習活動の実施時期の変更を検討するほか、運動会などの行事も時期や内容を見直す。部活動の県をまたぐ遠征なども控える。

 県教委の関係者は「具体的な原因が分からずに(学校関係の)感染者の数だけが増えている状況。教育現場でこれまでの対策から何を変えればいいのか分からないから不安が先に立っている」と指摘し、クラスターの原因究明と対策共有の重要性を訴えた。

 22日発表の感染者のうち2系統の行動で共通するのがバーベキュー。県の窪田裕行健康福祉部長は会見で「全国的にバーベキューを通じた感染がかなり報告されている。大きなテーブルでの会食よりも人と人の距離が近くなる。屋外が感染の可能性を下げるわけではない」と注意を促した。

 大型連休中は新型コロナを踏まえ、屋外でのレジャーを計画している親子連れが多いとみられ、県内の主要なキャンプ場は予約で埋まっているという。4月末に友人家族とバーベキューを予定している福井市の会社員男性(45)は「子どものためにもせめてバーベキューくらいは思っていたが、中止しないといけないかも」と声を落とした。

 ■福井県内の感染情報、メールで速報

 福井新聞D刊では、福井県内の新型コロナウイルスの感染情報をメール速報しています。 ⇒申し込みはこちら