福井県独自の緊急事態宣言のニュースを伝える大型ビジョン=4月22日、福井県福井市のハピテラス

 新型コロナウイルスの急激な感染拡大を受け、福井県独自基準に基づき4月22日に出された緊急事態宣言。県民からは「移動の制限などが要請されるのは仕方がない」と一定の理解を示す意見が聞かれた。第4波では若年層が多く感染、県からは飲食店に対する時短要請の可能性も示され、子どもを持つ親や店の関係者からは感染や客足への影響を心配する声も上がった。

 大型連休中、東京で働く息子や大阪に住む孫と会う予定だった無職男性(88)=福井市=は「どちらも気を使うのでやめた。感染予防を徹底するしかない」と割り切ったように話した。

 福井市中央公園に1歳の子どもと訪れた主婦(35)=同市=は、第4波の状況も踏まえ「子どもの(感染の)不安は大きい」と母親としての心境を明かす。「今後も密を避けて外に連れて行きたいが、宣言が出たことでこれからは周りの目が気になる」とこぼした。

 市内で和食居酒屋を経営する男性(41)は「大型連休前に宣言が出され、お客さまが来店しにくくなり、つらい」と頭を抱える。「時短要請が出た場合、昨年のように協力金をいただけるなら応じたい。ただ、出ないなら店を開こうと思う」と本音を語った。

 部活動の県外遠征などの自粛が呼び掛けられた指導者は、冷静な受け止め。県立高校で顧問を務める男性教諭(42)は、大型連休中に4日間ほど県外チームとの練習試合を予定していた。福井県を中心に開かれる全国高校総合体育大会(北信越インターハイ)予選を控え、貴重な実戦機会となるはずだったが「休校が続いた昨年の状況に比べれば、日々の練習ができるだけありがたい」と前向きに捉えていた。

 ある私立高校の硬式野球部監督(40)も「みんながつらい思いをするが、どこで感染して広がるか分からない。今は選手らの安全が一番」と話していた。