防災士の試験に合格し、双子で県内最年少となった泰佑さん(写真左)と友佑さん=福井県坂井市内

 福井県坂井市の13歳男子の双子が今年、地域防災のリーダーとして平時の啓発活動などに取り組む「防災士」の試験に合格した。県によると、県内で双子が合格するのは2組目で最年少。父と姉も防災士の資格を持つ“防災士一家”の2人は「災害が起こったときにリーダーシップを持って活躍したい」「自分の地区にある自主防災組織に少しでも関わっていきたい」と意気込んでいる。

 双子は同市の若園泰佑さん、友佑さん=ともに中学2年生。3年ほど前に父博さん(56)が資格を取得し、普段から家族で災害時の避難先を決めたり飲料水を備蓄したりするなどしていた。2020年3月に姉の怜和(さとか)さん(16)も取得。「負けられない」(泰佑さん)と負けず嫌いにも火がついた。友佑さんと2人で勉強を始めた。

 昨秋、県主催の養成研修に申し込んだところ、自宅に届いたのは、普段学校で使う教科書の「3倍くらい分厚い」(友佑さん)教本と、問題形式になっている履修確認リポート。登校前の毎朝30分を目標に、リポートの問題の答えを教本で探し、マーカーを引いて覚えていった。

 2日間の養成研修に参加後、試験に挑戦。だが、2人ともあと一歩及ばず不合格に。再試験があることを知り、再び猛勉強。2021年3月に見事合格した。NPO法人「日本防災士機構」に登録申請し、現在は資格認証を待っている。

 「家から海は近いから津波のことは知っていたけど、土砂災害は勉強になった」(泰佑さん)「被災者生活再建支援制度は、災害で家が壊れたときにお金が出るから少しでも助かる」(友佑さん)と頼もしい。今でも防災関連の本を熱心に読みながら知識を増やしている。

 日本防災士機構によると、全国で資格登録時の最年少は9歳が3人いるが、小中学生にとっては難関で取得者も少ないという。担当者は「災害時に世代は関係ないし大人も判断に迷うこともある。特に日中は中高年層が仕事で地域にいない場合が多いため、(地域防災の)大きな戦力になる」と13歳の2人の活躍を期待した。