定例会見でキャッチコピーを発表する福井県の杉本達治知事=4月16日、福井県庁

 2024年春の北陸新幹線福井県内開業に向け杉本達治知事は4月16日、福井県の魅力を発信するキャッチコピーに「地味にすごい、福井」を選定したと発表した。コピーと一体的に使うロゴマークの募集を同日から開始。コピーと合わせ、今秋から県のポスターやホームページ、首都圏での出向宣伝などで活用する。

 県は1月8日、「日本中行き尽くしたら、福井」「シフクロード福井~つながる幸せの国へ~」「一億年浪漫、福井へ」「地味にすごい、福井」「その先にある幸せ、福井」のコピー5案を発表。同月31日まで各案への意見を募っていた。

 全国から寄せられた2444件の意見のうち「地味にすごい、福井」は最多の574件の支持を集めた。「ユーモアがあり、面白い」「何がすごいのか知りたくなる」といった意見があった。

 白嵜淳交流文化部長、デザインや観光の専門家ら計6人でつくる審査委員会で協議。「地味にすごい、福井」に関して「コピーの後に、実は○○がすごいというように、どんな素材に対しても、続くストーリーを提供できる」「福井の現状をストレートに表現している。一乗谷朝倉氏遺跡、そば、へしこも地味にすごい」と評価する声が多く、満場一致で決定した。

 キャッチコピーに込めた思いについて、事務局の県新幹線開業課は「福井には古き良き伝統、文化、風土が数多く残る。失われつつある日本の原風景が息づく、素朴でありのままの福井の姿にこそ、大きな価値がある」としている。

 杉本知事は会見で「やや自虐的だが、奥ゆかしい県民性が表れている。他の県と違って何があるのだろうと思わせる言葉。とても気に入っている」と述べた。

 キャッチコピーと一体的に活用するロゴマークは5月31日まで募集。秋ごろに選定する。問い合わせは福井県新幹線開業課=電話0776(20)0546。