エルサレムの通りをマスクなしで歩く市民=4月18日(共同)

 【エルサレム共同】世界有数の速さで新型コロナウイルスのワクチン接種を進めるイスラエルで18日、感染者数の減少を受けて屋外でのマスク着用義務が撤廃された。市民生活には大きな変化。飲食店が3月に営業を本格化したこともあり、ワクチン効果でコロナ前の日常に戻りつつある。屋内では、マスク着用義務が継続する。

 エルサレムの路上ではこの日、多くの市民がマスクなしの生活を楽しんだ。会計士ミアさん(29)は「息苦しいマスクをしないでよい日常が戻ってきた。本当に長かった」と感無量の様子。友人とカフェのテラス席でビールを飲み談笑した。

 市場のナッツ専門店の店員ナタン・ハザインさん(30)は「コロナはもう終わったような感じだ。みんな気持ちが前を向いているからお客さんも増えるだろう」と景気回復に期待を寄せる。

 保健省によると、18日までに人口の約53%に当たる約497万人が2回の接種を完了。ピーク時に1万人を超えた1日当たりの新規感染者数は19日午前の発表で、141人にまで減少した。

 政府は5月23日からワクチン接種済みの外国人観光客を受け入れる方針。イスラエルでは、経済を再拡大する局面に移行しつつある。

 ただ政府のコロナ対策の責任者ナハマン・アッシュ氏は「集団免疫を獲得するには人口の75%がワクチンを接種するか、感染後に回復する必要がある」と指摘。変異株も確認されているとして警戒を怠らないよう呼び掛けた。