男子個人総合予選で鉄棒の演技をする宮地秀享=高崎アリーナ(代表撮影)

 体操男子の鉄棒で最高難度、I難度の離れ技「ミヤチ」を持ち、東京五輪代表を目指していた宮地秀享(26)=福井県の鯖江高校出身、茗渓ク=が4月16日、群馬県の高崎アリーナで行われた全日本選手権男子予選の演技後に取材に応じ「次(の試合)は考えてない。十分かな」と引退を示唆した。予選の鉄棒で2度落下して12・933点にとどまり、今後の選考会進出がなくなったために代表入りの道が途絶えた。

 宮地は2017年に初出場した世界選手権で「伸身コバチ2回ひねり」を世界で初めて成功させて自身の名前が付けられ、種目別鉄棒に絞って五輪を狙う内村航平(ジョイカル)のライバルとして注目された。「自分の実力が出て失敗したので悔いはあるけど、すっきりはしている」と話した。

 宮地は愛知県出身。鯖江高校から筑波大、筑波大大学院に進んだ。18年に全日本種目別選手権の鉄棒を制したほか、20年全日本シニア選手権の鉄棒で優勝。東京五輪予選の種目別ワールドカップシリーズで2勝した。