完成したマンションが入る15階建ての複合ビル=福井県福井市中央1丁目

 福井県福井市中央1丁目のハピリン西側の食品スーパー「ハニー食市場北の庄」跡地一帯で進められている再開発事業で、マンションが入る15階建て複合ビルがこのほど完成した。事業主体の元町開発(福井市)によると、75戸のマンションは完売し入居も始まっているが、1階のテナント部分の入居は未定で「相手のこともあるが、にぎわい創出の面からも早期に決めたい」としている。

 複合ビルのテナント入居を巡っては、当初スーパーの再開や誘致を目指していたが床面積などから断念していた。元町開発の担当者は「駅西エリアで暮らす人にとって生活利便性の高い物販店が理想ではあるが、広い視野でなるべく早く決めたい」としている。年明けごろから入居について複数の問い合わせがあるが、内覧に至ったケースはないという。

 福井市都市整備課は「にぎわい創出に向けて重要な場所。(完成後も入居が未定なのは)新型コロナウイルスの影響もあると思うが早期の決定に向け、事業者と連絡を密にしていきたい」と話した。

 一帯の再開発では、市の埋蔵文化財調査で福井城の百間堀の石垣が確認されており、石垣は建物周辺のモニュメントとして活用されている。

 4棟からなる「中央1丁目10番地」の再開発はこのほか、福井信用金庫が取得した3階建てオフィス棟と、マンション住民用の立体駐車場が3月に完成。商業テナント棟は着工していない。