水月湖の年縞を展示している福井県年縞博物館=福井県若狭町鳥浜

 博物館の振興に貢献し模範的な成果を上げている施設を表彰する「第2回日本博物館協会賞」に、福井県若狭町鳥浜の福井県年縞博物館が選ばれた。45メートルある7万年分の年縞をデザイン性に優れた方法で展示しているほか、近くの博物館と連携した企画展開催など地域活性化につなげている点などが評価された。

 同賞は、公益財団法人日本博物館協会の設立90周年を記念し2019年度に創設された。全国の資料館や美術館など約5700施設を対象に第1回は2件が協会賞に選ばれた。今回の受賞は同館のみ。

 同館は、あらゆる遺物の年代測定に役立つ水月湖年縞の価値や魅力を伝える博物館で、18年にオープン。年縞を特殊な樹脂で固めて薄くスライスし、光を当て「ステンドグラス」のようにしま模様を浮かばせ展示している。また近くの若狭三方縄文博物館とは年に1回共同で企画展を開催するなどして来館者を伸ばしている。

 杉本達治知事は「誠に栄誉なこと。受賞を励みに年縞研究をさらに推し進める」、ノンフィクション作家の山根一眞特別館長は「来館者がより深い理解と感動を得られる場として充実を図っていきたい」とコメントを出した。同館は受賞決定を記したパネルを入り口に設置した。

 表彰式は11月17日に北海道札幌市で行われる予定。