2020年秋から春先にかけて姿を見かけることが少なかったというクサギカメムシ

 「2020年秋から春先にかけてカメムシを見かけなかった。どうして」というメールが福井新聞の調査報道「ふくい特報班」(通称・ふく特)に届いた。福井県農業試験場による捕獲調査でも数の少なさが結果に出ているものの、カメムシの生態はよく分かっておらず、明確な理由は不明だ。

 家の中などに入り込み、強烈な臭いを放つカメムシの正式名は「クサギカメムシ」。福井県内では「へくさんぼ」「おがむし」などと呼ばれている。情報を寄せた越前町の男性(70)は「カメムシを見つけるのが難しいなんて今までないこと」と驚く。

幸運運ぶ?ハート形模様のカメムシ

 誘蛾灯(ゆうがとう)を使い害虫の捕獲調査をしている県農業試験場によると、昨年捕獲したクサギカメムシは、8月は141匹で前年とほぼ同数だったが、9月になると7匹と前年同月の211匹から激減。10月も1匹しか確認されず22匹から大幅に減った。同試験場の担当者は「一昨年秋は駐車場の車にまでカメムシが付いていたが、昨秋はまったくいなかった」と話す。

 カメムシの発生に敏感なのが農家。収穫後、精米機やコメ袋の隙間に入り込むとコメに臭いが付くため、神経をとがらす。県内のある農家は「昨年は10月中旬にぐっと冷え込んだ日が何日かあった。これが影響したのかもしれない」とみる。「一昨年はやっかいなほどいたが、昨年は少なくて作業が助かった」と語る。

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