福井県庁

 福井県教育委員会は2021年度、県立の中学高校計28校の全生徒に配備したタブレット端末の活用を進めるため、授業支援アプリを導入する。高志中学校は全教科でデジタル教科書を取り入れる。

 授業支援アプリは、生徒が使用する各端末に一括して導入。生徒それぞれの解答や作品を画面上で一覧にして全員で意見を出し合うなど、共同学習に役立てることができる。利用する教科や頻度などは各校で検討していく。

 タブレット端末で利用できるデジタル教科書は、高志中の全10教科で取り入れ、紙の教科書と併用する。数学の立体図や理科の実験が動画で表示されるなど、視覚的に授業内容の理解度を深める効果が見込まれるという。22年度に新学習指導要領が全面実施される高校での導入も見据え、活用方法を研究する。

 タブレット端末の活用に当たっては、機器類やネットワークなどハード面のトラブルに対応するICT支援員2人を新たに配置。各校の巡回や教諭からの相談に応じる。家庭学習での使用を想定し、高校生向けの奨学給付金を受給している低所得者世帯には通信料を支援する。

 タブレット活用促進事業として、20年度2月補正予算案に2963万円を計上した。

 県教委は、新型コロナウイルスの影響による休校時の遠隔授業などを踏まえて計画を前倒しし、20年度に全生徒分のタブレット端末を導入した。福井県教育政策課は「1人1台のタブレット端末を効果的に活用し、個性を引き出して自ら学ぶ力を育てる授業につなげたい」としている。