乾側小統合記念イベントで記念撮影する児童ら=3月28日、福井県大野市乾側小学校

 福井県大野市の学校再編計画に先行して統合される同市乾側小学校で3月28日、統合記念式典や記念イベントが開かれた。本年度の卒業生3人や在校生のほか、住民や同窓生、教職員らが集い、思い出の詰まった学び舎に感謝と別れを告げた。同校は4月1日に下庄小学校と統合し、93年の歴史に幕を下ろす。

 式典では本年度卒業生代表の女子児童が「乾側小の日々は私たちの宝物で誇り。宝物を心の支えにし、これからも頑張ります」とお別れの言葉を述べた。児童と教職員がオリジナルの式歌を歌うと、ハンカチで目を押さえる保護者もいた。同じく卒業生の女児が久保俊岳市教育長に校旗を返還した。

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 正面玄関前に設置された記念碑の除幕式の後、統合記念イベントが体育館で開かれ、旧校舎や1979年に完成した現校舎での児童の様子を収めた写真をスクリーンに映し出した。

 20~30代の同窓生ら13人が企画運営した閉校イベント「さいごの登校日~未来へ輝け乾側っ子~」では、駄菓子屋や缶バッジ作り、乾側小学校へのメッセージを書く黒板アートなどを実施。思い出の給食カレーを再現しふるまった。

 卒業生の男性(29)=福井市=は「学校がなくなるのはさみしいけど、校舎はあの頃のままで知り合いとも会えて良かった」。79際の男性=大野市=は「昔通っていた旧校舎の写真が見られて懐かしかった」と感慨深げだった。

 同校は1928年に「乾側尋常小」として開校。本年度まで2063人の卒業生を送り出した。