記念競走を組1着で終えた加藤優弥=福岡県柳川市のボートレーサー養成所(日本モーターボート競走会提供)

 ボートレーサー養成所の第128期修了式が3月19日、福岡県柳川市で行われ、福井県勢は福井農林高校出身の加藤優弥(21)が巣立った。5月9日に福井県坂井市の三国ボートレース場でデビュー戦に臨む。

 加藤は永平寺町の建設会社に入社した年の夏休みに同レース場で初めて競艇を見た。「これしかない」と一念発起して転職を志し、合格率5%の入所試験を一発で突破した。

 中学で野球、高校でレスリングや陸上を経験し体力に自信があったが、寮生活は苦しかった。冬場も毎日午前6時に起床し、着替えとベッドメークを3分で終わらせると、外に出て上半身裸で乾布摩擦をした。操縦練習では数日に一度は転覆。「冬の水は凍るように冷たかった」と振り返る。途中の試験でふるい落とされ、男女52人の入所者のうち28人だけが修了の日を迎えた。修了記念のレースは組1着だった。

 165センチ、54キロ。状況に合わせた対応力が強みと自負する。今後は地元永平寺町を拠点に活動する。「福井のファンに覚えてもらいたい」と活躍を誓った。