特別賞に入賞した作品を制作した「あいとら」の(右から)靍田一登さん、伊山祥央さん、下原裕二さん=福井県敦賀市内

 観光誘客を促進する映像を審査する「第3回日本国際観光映像祭」がこのほど京都府京都市で開かれ、福井県敦賀市の若者3人グループ「あいとら」が福井県内の観光地で撮影した作品が日本部門の特別賞、最優秀空撮賞に選ばれた。福井新聞社と福井銀行、レディーフォーによるクラウドファンディング(CF)サービス「ミラカナ」で資金を募り、ドローンを活用した迫力あふれる構成に仕上げた。

 2019年に始まった同映像祭は、和歌山大学や摂南大学でつくる実行委員会が開いている。今回、世界部門と日本部門に国内外からそれぞれ1207点、120点の応募があった。

 「あいとら」は伊山祥央さん(25)と下原裕二さん(25)、靍田一登さん(25)がメンバー。動画投稿サイト「ユーチューブ」への投稿のほか、広告映像の制作を請け負っている。

 入賞した7分半の作品は20年8~11月に県内10市町を巡り、敦賀市の水島や坂井市の東尋坊など19カ所で撮った。前半で空撮シーンを複雑に織り交ぜ、後半で各観光地を名称とともに紹介している。

 撮影に苦労が絶えなかったといい、雲海を収めた大野市の越前大野城には「5回は夜明け前に出発して足を運んだ」(伊山さん)。若狭町の三十三間山でも1人約20キロの機材を背負って登山するなど、粘り強い姿勢で取り組んだ。

 映像祭は3月2、3日に開かれた。特別賞の知らせに下原さんは「入賞すると思わなかった。自信につながったし、達成感がある」と喜んだ。靍田さんは「これからも遊び心を大切に楽しめる映像を発信していきたい」と意気込んだ。

 また、同映像祭では県内から優秀作品賞に高浜町を舞台にした本田勝之助さんと楠健太郎さんのほか、福井市などを収めた高岡聡さんと高橋紀子さんによる2作品が入賞した。