三国港市場改修のイメージ図

 福井県坂井市は3月12日、新年度改修する三国港市場の概要を明らかにした。北陸新幹線県内延伸を見据えた観光機能として、新たに競りの様子が見学できる最大30人程度のスペースを設ける。甘エビなど三国の新鮮な魚介を食し、その魅力を発信する調理場を備えた商用スペースも計画する。

 同日の市議会産業建設常任委員会で理事者が説明した。3億2千万円を投じる大規模改修は、水揚げされた水産物の搬入・搬出の動線を明確化し、入り口に消毒槽を設ける計画。現在は出入りが自由な1階の競り場部分にシャッターや壁を追加して外部と区別し、汚水の浸入を防ぐため床をかさ上げするなどして衛生管理の強化を図る。

 2階は、地元3漁協が出資して市場運営を担う新会社をはじめ、県漁連、三国港機船底曳網漁協、三国港漁協の事務所などを置く予定。外観は坂井市産木材を用いたルーバーを使ったデザインとする。

 説明を受け広瀬潤一委員(志政会)は「漁協の売り上げは厳しく、新会社は大変な運営になる。市が資本、人材面で協力できないか」とただした。

 これに対し八杉茂樹産業環境部長は、新会社の運営形態や3漁協の出資比率などが協議中であることを踏まえ「漁協の考えをしっかりと煮詰める中で答えを出したい。持続可能で、収益を上げることができる会社にしたい」と答弁。民間からの資金調達も織り交ぜながら支援策を考えるとした。

 商用スペースの運営に関しては複数の民間業者が興味を示しているという。委員からは商用スペースの調理場の拡大を求める意見もあった。

 委員会ではこのほか、6月に予定した市産業フェアを新型コロナの影響で中止するとの報告があった。