スキーパーク(手前)や牧場が広がる六呂師高原=福井県大野市南六呂師

 福井県大野市の六呂師高原について福井県は新年度、アウトドア観光を誘客の柱にした構想作りに着手する。県と協定を締結したアウトドア用品大手「モンベル」(本社大阪府大阪市)と連携する考えで、「環境共生」をコンセプトに豊かな自然や星空で知られる景観を守りながら地域活性化につなげる方策を探る。経営難で2月末に運営を休止した県営スキー場「六呂師高原スキーパーク」の今後のあり方も協議する。

 六呂師高原の特徴として県は▽スイスアルプスを連想させる景観や星空▽湿原や広葉樹、動植物など多様な自然資源▽福井市から車で約1時間の距離―を挙げる。一帯には公共施設が多く、県の施設として六呂師高原スキーパークや自然保護センター、奥越高原青少年自然の家、奥越高原牧場、ミルク工房奥越前があるほか、市の温浴施設うらら館とサン・スポーツランドがある。

 全体の観光客数は年間約15万~18万人で推移している。ただ▽奥越エリアには宿泊施設が少なく大半が日帰り客▽施設同士が連携したイベントが少ない▽民間事業者の参入が少ない―といった課題があった。このため県は新年度当初予算案に約1800万円を計上。モンベルと協議しながら、家族連れやアウトドア層の誘客を強化する活性化構想の年度内策定を目指す。

 その後、さまざまなプロジェクトを展開する方針。サイクルルートの確立や、星空ハンモックやスカイランタン、新たな体験アクティビティーを行う事業者の発掘・応援、宿泊施設や飲食店の誘致を視野に入れるほか、妻平湿原などの散策路の再整備も検討する。

 県観光誘客課は「リピーターを増やし、自然の中で働きながら過ごす『ワーケーション』も促していきたい」としている。