しっぽの形状を見直したフクイベナートルの全身骨格化石(右)などを眺める家族連れ=福井県勝山市の福井県立恐竜博物館

 福井県立恐竜博物館(勝山市)は、常設コーナーの一つ「福井県の恐竜」をリニューアルした。同市の約1億2千万年前(白亜紀前期)の手取層群で見つかった新種の恐竜と原始的鳥類計6種や、新種の可能性がある恐竜化石など約500点の標本を展示。これまでの勝山での発掘調査とそれに基づく研究成果を網羅した充実の内容となっている。

 コーナーは常設展示室1階にあり、2020年度が開館20周年の節目に当たることから約10年ぶりに大幅な更新を実施した。これまで企画展などで公開していた標本を中心に約140点を追加するなどした。

 中でも小型恐竜の「フクイベナートル」の全身骨格は20年度の企画展で展示した状態から、さらにモデルチェンジ。従来上向きで一直線だったしっぽについて腰骨の構造の解析結果から水平で波打つように付け替えて初公開した。

 このほかの新種の恐竜では、肉食恐竜「フクイラプトル」の全身骨格も上向きだった手の甲を外側へ向くように変更。草食恐竜「フクイティタン」は、2メートル近い前脚と後脚の復元骨格を追加した。

 さらに原始的な鳥類の新種「フクイプテリクス」が初めて常設展示に登場し、実物化石や拡大復元骨格を並べた。新種恐竜の可能性があるオルニトミモサウルス類やヨロイ竜、スピノサウルス科の化石もお目見え。このほか世界最古のスッポン科のカメ化石を追加。魚類や貝類の展示も充実させ、恐竜が生きた時代の勝山の生物を詳しく紹介している。

 新型コロナウイルス感染防止のため入館は事前予約が必要。開館時間は午前9時~午後5時(入館は午後4時半まで)。第2、4水曜は原則休館。問い合わせは同館=電話0779(88)0001。