2019年8月11日に行われた三国花火大会=福井県坂井市三国町米ケ脇4丁目(多重処理)

 福井県坂井市の三国花火大会実行委員会は3月4日、新型コロナウイルスの影響を考慮し、9月に予定していた第40回記念大会の中止を決めた。新型コロナ対策で全席有料にして入場を制限することも検討したが、市民ら来場者の安心安全を担保することが困難と判断した。中止は2年連続。

 三国花火は来場者が例年20万人を超える北陸最大級の花火大会。昨年は延期前の東京五輪・パラリンピックで警備員らを確保できないため中止とした。今大会について実行委はコロナ禍での大会運営の在り方を検討。昨年10月、夏場のマスク着用による熱中症のリスクを考慮し、例年の8月11日から9月18日に変更すると発表していた。

 昨秋は全国的に感染が落ち着いていたがその後、状況は一変。現在は県内を含めて感染者が減少傾向にあり、全国でワクチン接種も計画されているが、先行きが不透明な状況が続いている。

 4日の実行委会合で委員は「できるなら花火大会をやりたい」との思いで一致したが、「入場制限しても会場周辺に人が押し寄せ、それを止めることはできない」「花火大会までにワクチンが行き渡らない可能性が高く不安が残る」などの考えが示された。事務局の坂井市も「開催は難しい」との見解を示した。

 これらの意見を踏まえ、道場宏委員長は「無理に開催して感染者を出してしまっては取り返しが付かない」と述べ、実行委として中止することを決めた。