最後の営業を終え出入り口で買い物客を見送る大野仁志店長(左)ら=2月28日午後7時半ごろ、福井県福井市中央1丁目

 西武福井店の新館(福井県福井市中央1丁目)は2月28日、営業最終日を迎え、21年半の歴史に幕を下ろした。閉鎖を惜しむ多くの客が来店し、通い慣れた店内に別れを告げた。

 新館は1999年9月に「だるまや西武新館」としてオープン。地上6階、地下1階で売り場面積は約9千平方メートル。県内唯一のロフトや婦人服店、食品街などが入り、幅広い世代に利用されてきた。

 近年の営業不振を理由に閉鎖する。主要テナントのロフト、無印良品、紀伊國屋書店は本館に移転する。本館は大規模改装の最中で、新規店舗も加わり3月12日にリニューアルする。大野仁志店長は「ご愛顧ありがとうございました。生まれ変わる西武福井店にご期待ください」とコメントした。

 最終営業のこの日、来店客からは閉鎖を惜しむ声が聞かれた。福井市の女性(40)は「若い頃からよく通った思い出の場所。閉鎖はさみしい」、別の女性(40)は「良い物がそろっていて、ふらっと見て回る時間が好きだった」と懐かしんだ。普段を2割ほど上回る客が訪れ、通い慣れた店内に別れを告げた。

 閉店前の午後7時。新館の最後を見届けようと、多くの人が集まった。大野店長らスタッフが最後の客を見送り、新館は静かに営業を終えた。

 閉鎖後の新館は、ビルを所有する不動産会社が新たなテナントを募り、2022年春をめどに商業ビルとして再開する考えを示している。