閉校イベントを前に廊下を雑巾掛けする参加者=2月27日、福井県大野市の旧乾側小学校

 福井県大野市内の学校再編で3月31日に閉校する大野市乾側小学校の卒業生ら約40人が2月27日、同市牛ケ原の旧校舎の清掃を行った。3月28日の閉校イベントを前に、参加者は思い出話に花を咲かせながら教室の床や廊下などを丁寧に磨き上げ、学びやに感謝した。

 同校は1928年に「乾側尋常小学校」として開校した。校舎が国の耐震基準を満たしておらず、児童は2019年12月からスクールバスで同市蕨生の旧蕨生小学校校舎に通い授業を受けている。同市の小中学校再編計画に先駆け21年4月、下庄小学校に統合され93年の歴史に幕を閉じる。

 清掃活動は地元の各種団体でつくる「乾側をよくする会」の主催。住民手作りの閉校イベントをと、同会が公募した地元の20~30代の13人が中心となり企画した。

 卒業生のほか在校生と保護者、教員らが集まった。参加者は地元のお年寄りらが準備した雑巾などを手に、4班に分かれて活動。教室や廊下、体育館などの汚れやほこりをきれいに取り除いた。清掃後、黒板に「今までありがとう」などとメッセージを記し、校舎前で記念撮影した。

 出産のため里帰り中に参加した卒業生の女性(37)=愛知県=は「二十数年ぶりの校舎は懐かしく感じ、ほっとした。たくさん写真も撮り、いい思い出になった」と話した。