餌をついばむコウノトリの群れ=2月26日、福井県福井市本郷地区

 福井県福井市本郷地区に、国の特別天然記念物コウノトリが11羽飛来している。白く大きな体に、漆黒の風切り羽。その姿は雪解け後の田んぼにひときわ目立ち、住民たちが足を止めて見守っていた。

 同地区には毎年コウノトリが訪れる。本郷公民館によると、今年は坂井市内で繁殖した親鳥が1月下旬から目撃され、2月中旬にはその子どもを含め4羽の姿が確認された。2月25日には、さらに増えて11羽の群れになったという。

 26日、群れの中には2020年、越前市安養寺町の人工巣塔から巣立った雄「しらくん」や京都府生まれの幼鳥が見られた。列をなしたり、寄り添ったりしながら餌をついばんでいた。

 同公民館の吉田徳寧館長(72)は「10羽を超える飛来は初めて見た。地区として人工巣塔の設置など環境整備を進めていけたら」と話した。