角谷佳剛社長

 福井市の生花店「フラワーカドヤ」の角谷佳剛社長(31)に、花を扱う仕事の楽しさや苦労を聞きました。

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【お店について】

■花の入荷は月水金

―朝は早いんですか?

 昔と違って今は市場の競りはインターネットで行われるので、そこまで早くないです。朝は9時半ごろから開店前の掃き掃除で始まります。

―そのほかの仕事は何ですか

掃除の後は注文を受けた花を作って配達したり、お客さんの応対をしたり。花を店に並べるなどです。

―入荷日は決まっているんですか?

 市場からは月曜、水曜、金曜に入荷します。届いた花には「水揚げ」という新鮮さを保つ処理をするので、入荷したての花が店に並ぶのはお昼前後になります。

―角谷さんが扱っている花の種類は?

 数えたことはありませんが、数百種類にもなるでしょうか。季節によっても変わりますし、鉢物も扱うので。

―忙しい時期は?

 一番は5月の母の日のあたりです。年末も、正月用の花を買われる方が多いです。1、2月は余裕があります。ただ、花屋には小売専門、ウエディングや葬儀専門などがあって、店ごとに異なるようです。

【花屋さんの技術について】

―花のスタンドを作るのにかかる時間は?

 店などを飾るスタンドもいろいろありますが、多くは1時間あれば作れます。花束だけでなく器に入ったアレンジメントなどもあります。

―きれいな花束を作るコツは?

 一番は、きれいな花を使うこと。花には相性があり、組み合わせも大事です。色の取り合わせで見え方は変わります。

―花束やスタンドの飾り付けはどう学ぶんですか?

 知識を学ぶだけではなくて、実際には作りながら覚えていくことが多いです。飾り付けの方法、スタイルはたくさんあり、店によって傾向も違うので、働きながら学んでいくことになります。

―仕事道具のはさみにはこだわりはありますか?

 古い、切れないはさみだと、茎をつぶしてしまうのでしっかり研ぎます。花を切るはさみのほかに、ラッピングの紙などを切るはさみも持っています。

はさみだけでなく、ナイフも使います。切り口の面を広くするため、斜めに鋭利に切るにはナイフがいい。断面が広いと水の吸収が増えるので、花が長持ちしやすくなります。ただ太い枝などは切れないため、はさみを使います。

―つくるのが難しいのは、どんなジャンルでしょうか

 ウエディングでしょうか。お客さんからのヒアリングも難しいですし、考えるのも難しいです。

―注文のときに言われてうれしいことは?

 「おまかせで」といわれると、難しいけど力量を試せるので個人的にはうれしいです。

―職業柄、気になることは?

 出掛け先でお花があると気になってしまいますね。どういったものを、どういった感じで飾っているのか。どこの店が作ったのか、なんとなく分かることもあります。

【花屋さんのアドバイス】

■好みの花屋を見つけてください

―思い通りにつくってもらうコツはありますか?

 自分のイメージに合う花束やスタンドなどの作例をSNSなどで探して、好みの花屋さんを見つけてください。探し出した花束やスタンドなどの画像を、花屋さんに見せて説明するのもいいと思います。

―同じ花でも値段の違いがあるのはなぜ?

 花の質の差があります。質は生産者によって異なり、値段も変わります。質の善しあしは見分けづらく、花屋で聞いてもらえるといいと思います。また花の大きさの違いもあります。2LやLなどの規格があり、大きいと高くなります。

―水揚げを詳しく教えてください

 花は箱入りで運ばれてくるので、花を切って水を吸収させることを言います。水を吸収しやすくする「水揚げ促進剤」という薬も使う場合も多いです。花によっては、お湯を使う「湯揚げ」もあります。

―どうやったら花屋になれますか?

 自分は花屋でアルバイトをしながら、花屋になるための専門学校に行きましたが、特別な知識や資格は必要ないので、花が好きなら誰でも飛び込んでもらえる職業です。

―専門学校で教わることは?

 花の知識や扱う技術はもちろんですが、会社として経営していくための会計学やマーケティングも学びました。生産者の思いを知るための訪問もありました。

 

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