PLANTの寄付を受け事務机やいすを金津高に運び込む教員ら=2月17日、福井県あわら市の同校

 事業所の改修で不要になった事務用品を教育現場に役立ててもらおうと、PLANT(本社福井県坂井市)と福井県内の建築、不動産業者らでつくる団体「ほころび不動産」が、県立学校4校に机やいすなど約120点を寄付した。教員の事務机は古くから使われているものが多く、県教委や学校は「予算が限られている中でありがたい」と歓迎。ほころび不動産は「廃棄物を地域内で再利用する動きとして広がってほしい」としている。

 PLANTは、地域貢献を意識した新たなオフィス像を求め、本社社屋のリノベーションを進めている。これまでに社員が使っていた机などの有効活用を探り、事業のプロデュースを担当するほころび不動産が県教委に再利用を持ち掛けた。

 寄付したのは、職員室などで使える机26台といす37脚、保健室や自習室の仕切りになるパーティション52枚。三国高校、金津高校、丸岡高校、嶺北特別支援学校が譲り受けることになり、2月17日までに搬入された。

 県教委によると、県立学校の管理費は生徒数などに応じて算出され、各校で用途を決めることができる。ただ、生徒が使用する備品の更新が優先され、さらに光熱費などを除くと、教員用の備品には予算が回りにくいのが現状。古くは昭和30年代から使われている事務机もあるという。

 金津高校には17日、机7台といす32脚などが運ばれた。部活動の部室や試合時の備品などとして机といすを活用する予定で、松下晋也校長は「役に立つものばかりでありがたい」。PLANTの担当者は「廃棄せずに地域の役に立ててよかった」と話した。

 ほころび不動産の黒川真行代表は「今後改修を予定する事業所の選択肢にできるはず。SDGs(持続可能な開発目標)の身近な取り組みとして知ってもらいたい」としている。