福井県内の交通情勢

 2020年に福井県警が摘発した交通違反のうち、速度超過などの悪質違反が前年に比べ大幅に増加したことが2月23日までに福井県警のまとめで分かった。一時不停止は3千件以上増え、歩行者妨害は1・65倍になった。新型コロナウイルス感染拡大に伴う交通量減少など道路環境の変化も一因とみられる。県警は指導取り締まりを強化するとともに、道交法で定められている横断歩道での歩行者優先意識の醸成に取り組む。

 県警によると、昨年1年間の人身事故は868件(前年比300件減)だったが、死者数は41人で前年から10人増えた。

 重大事故につながる恐れのある悪質違反の内訳は、無免許運転107件(前年比21件増)、速度超過8376件(同1297件増)、一時不停止1万1278件(同3620件増)、歩行者妨害3208件(同1267件増)など。飲酒運転は156件で前年から67件減ったが、飲酒運転による死亡事故は4件発生し前年に比べ倍増となった。

 総摘発件数は5万67件で前年から1234件減った。18年12月に厳罰化された携帯電話等使用等違反は3559件で前年から半数超の4928件減。シートベルトの装着義務違反は7488件で3千件減少した。

 県警は、死亡事故や悪質違反が増加したことを受け、可搬式の装置を使った生活道路での速度違反取り締まりや交差点違反対策の啓発などを強化する方針。担当者は「取り締まり現場での周知徹底にも努め、事故抑止につなげたい」としている。