「FUKUI TRAD」プロジェクト発表会で、バングルを左手に着けて感想を話すのんさん=2月21日、東京都内

 福井が誇る七つの伝統工芸に新たな価値創出―。セレクトショップ大手のビームス(本社東京)、女優で創作アーティストの「のん」さんとコラボレーションした越前漆器や若狭めのう細工などの新商品が2月21日、東京で発表された。イラストをデザインしたのんさんは「福井県の伝統工芸が現代に定着するようにアップデートしました」とにこやかにアピールした。3月1日から期間限定で販売する。

 2024年春の北陸新幹線金沢―敦賀開業を見据え、福井の魅力を首都圏を中心に発信してファンをつくろうと、福井県が2020年9月にプロジェクト「FUKUI TRAD(ふくいとらっど)」を立ち上げた。

 コラボした伝統工芸は越前漆器、越前和紙、越前打刃物、越前焼、越前箪笥(たんす)、若狭めのう細工、若狭塗の七つ。ビームスのディレクターやバイヤーが、現代のライフスタイルに合った親しみやすい商品を各地の職人と検討。ファッション、美容、健康をテーマに若い女性をターゲットとした。

 のんさんは実際に福井の工房を訪れてイメージを膨らませ、福井の豊かな自然も踏まえ、地、火、水、空、風をイメージした7枚の原画を制作。そこに「“本物”に真っすぐ上ではなく、ちょっと斜めに新しいアイデアを加えた」(設楽洋ビームス社長)というビームスのセンスを加えて商品化した。

 発表会では24アイテムが披露された。越前漆器のネイルチップ、越前焼のピアスやネックレス、越前和紙のヘアバンド、若狭塗のフェースブラシなど独創的でかわいらしい商品ばかり。

 のんさんは越前打刃物の職人が手掛けたシルバーのバングル(腕輪)を左手首にはめ、「かわいい。(反射する)光が加減によって変わっておしゃれ」と感想を語った。

 杉本達治知事もリモート参加し「触れる人に幸せを感じさせるような、すてきなデザインに仕上がった。福井の伝統工芸が世界に発信されることを通じて、産地がさらに活性化されるといいなと思っている」と期待感を示した。

 東京・新宿のビームスジャパンでは4月25日まで、同社の公式オンラインショップでは9月30日まで販売する予定。在庫がなくなり次第、終了となる。