護摩炉をかぶせてもらうマスク姿の参拝者=2月20日、福井県鯖江市長泉寺町2丁目の天台宗中道院

 すり鉢に似た形の護摩炉を頭にかぶせ、無病息災や学業成就を祈る「すりばちやいと」が2月20日、福井県鯖江市長泉寺町2丁目の天台宗中道院で行われた。多くの人が参拝し、モグサがたかれた護摩炉の下で神妙に願いを込めた。

 千年以上の歴史があるとされる伝統行事で、午前7時半ごろから元三大師堂で始まった。僧侶が真言を唱える中、参拝者は炉の下に潜り込むように頭を下げ、手を合わせた。炉に家族の写真をかざす人もいた。

 今年は新型コロナウイルス感染防止対策として、受付で検温し、僧侶や手伝いの檀家はマスクとフェースシールドを着けた。参拝者もマスク姿だった。

 鯖江市内から訪れた女性(68)は「孫2人が受験生なので、合格をお願いしました」と話した。

 すりばちやいとは平安時代、比叡山延暦寺の座主だった元三大師が鯖江に滞在した際、参拝者の頭に護摩炉をかぶせてきゅうを据え、疫病を鎮めたとする言い伝えが由来。3月2日にも行われる。

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