えちぜん鉄道に譲渡されることになった静岡鉄道の1010号(静岡鉄道提供)

 静岡鉄道(本社静岡県静岡市)で活躍してきたベテラン車両「1010号」が、えちぜん鉄道(本社福井県福井市)に譲渡されることになった。観光列車の「きょうりゅう電車」に改造され、2023年夏を予定する福井県立恐竜博物館(勝山市)のリニューアルに合わせて福井で第二のスタートを切る。

 2月18日、静岡鉄道が譲渡を発表した。1010号は1979年に製造された2両1編成で、新静岡と新清水を結ぶ静岡清水線(営業距離11キロ)で40年以上にわたって住民に親しまれてきた。新型車両導入に伴い、熊本電鉄(本社熊本県熊本市)に譲渡される1009号とともに静岡鉄道での役割を終えることになったため、えち鉄が交渉を進めていた。

 現在のきょうりゅう電車は、車両が通常の運行にも使用され、夏休みなど期間限定となっている。専用車両化で内外装のデザインを一新でき、柔軟な運行に対応できるため、豊北景一社長は「全国の子どもたちが県立恐竜博物館に向かう道中からワクワク感を楽しめるよう工夫を凝らしたい」と語る。静岡鉄道の担当者は「福井での活躍を願っています」と話していた。

 3月6日午後1時5分の新静岡発柚木行きが1010号の地元でのラストランとなる。当日午前10時から新静岡駅でえち鉄とコラボしたメモ帳が販売される。メモ帳の購入者が手書きしたメッセージカードは、えち鉄に後日届けられる。

 1010号は3月末に兵庫県内の車両工場に搬送される。デザイン決定後に改造され、えち鉄に運ばれる。

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