飲食業界への国の支援策「Go To イート」で販売された福井県のプレミアム付き食事券=福井県福井市内

こんにちは。ベルベールというカフェや経営コンサルタントなどいろいろやっている「ゆるパブメンバー」平等(たいら)です。今回のテーマは「Go to Eatキャンペーン」。利用期間は2020年10月23日~2021年6月末まで。福井県のプレミアム商品券も利用できるお得なキャンペーンです。上手な使い方ができる人は、このキャンペーン期間中のコード決済サービス特典も上手に絡めながら利用しています。

予約サイトによって、いろいろ特徴があったのも印象深いです。

・掲載数No.1の「ホットペッパー」
・初回予約でGo To Eatの他に最大20%のポイント付与がある「Yahoo!ロコ」
・楽天ポイントがたまる「ぐるなび」
・ポイント付与までの時間が早いEPARK

お客さんにとってはとってもありがたいキャンペーンだったと思いますし、私の店舗もたくさんの方に来店していただけました。しかし、このキャンペーンを利用しないお店もたくさんありました。なぜ利用しなかったのでしょうか?

【Go to Eatキャンペーンを利用しなかった主な理由】

それは「『インターネット予約』というハードルを越えられない」が多数でしたね。

簡単そうですが、
1.予約管理をしなければいけない
2.登録の仕方がわからない
3.っていうか、何をしたらいいかわからない

高齢の経営者だとまず「インターネット自体わからない」から始まったりします。食べログやホットペッパーなどのお店紹介サイトなどを利用するのですが、まず、アカウント作って店舗情報を整えて、予約機能を契約して、管理画面の使い方を覚えて、、、、とやること満載です。ちなみにWeb予約機能は無料で提供していただけるのですが、送客手数料は有料です。

予約管理も予約サイトを複数運営することはむずかしく、利用料金くらいしか事前情報も少ない中で予約サイトを選ばなければいけないというハードルもありました。

【Go to Eatキャンペーンに対しての戦略】

前述した予約サイトの特徴などを見て飲食店は登録するサイトを選んでいると思います。大手の戦略は、多数のサイト登録対応することとポイント付与までが時間が短いEPARKを利用した「無限○○」。小規模の主だった飲食店はホットペッパーやぐるなびなどが人気だったと思います。しかし、私の店舗の戦略は、「福井県内でGo to Eatキャンペーン登録の少ない食べログ」を利用することでした。

その方法とは、グルメ情報サイトとして良くも悪くも有名な食べログからのネット予約の利用。また、簡単なSEO対策みたいなやり方ですがGoogleマイビジネスと食べログを連動させました。インターネットを上手に利用できない人の囲い込みするというのが私の店舗戦略でした。

また、ポイントが他のサイトで利用できないという弱点を利用し、食べログ利用店舗のなかで客単価の低い当店は、ポイント利用しやすい店舗ターゲットになりやすいというのもひとつの戦略でした。

【予算が終わったあとの状況】

予約サイト利用の現状は、「ポイントを付与された予約サイトでしか使えないポイントを消化するため」と、「プレミアム商品券を利用するため」に予約される方の2通りが中心です。

事後処理ですが、プレミアム商品券は取り扱いが難しい商品券でしたね。

まず、金額が500円と1,000円の2種類ありその表記文字がものすごく小さく判別しにくいこと。それと裏面に店名を書くのですがインクが乗りにくい紙なので手書きで書くルールでした。現在はスタンプでもOKになりましたけど結局手書きです(笑)

また、飲食店は現金商売なのでポイントや金券などが現金化されるまでのタイムラグがものすごくつらかったです。送客手数料はすぐに引き落とされるのですけどね(笑)

【今回のGo To Eatキャンペーンの感想】

もちろん売上的にはとてもありがたかったです。しかし、最初に決定した期間は予算をどうにかしてほしかったです。突然終わるキャンペーンだとは思っていなかったので計画がかなり狂いました。サイトによってポイントの付与期間が違うとかもなくして改めて開催して欲しい反面、Go To Eatののぼりがある店は混雑しているから行きたくないと常連さんが離れていく原因にもなります。キャンペーンで来るお客さんと普段から来るお客さんは全然種類が違います。よく来てくれているお客さんは店のルールを理解してくれていますが、一見さんで割引前提のお客さんはルール無用の方が多いのも現実です。オーダー内容も全く違います。

普段はオムライス中心のオーダーですけど、Go To Eatキャンペーンのお客さんはお肉中心のオーダーです。仕込みの段取りもかなり違って大変でした(笑)

勝ち組・負け組という言葉がありますが、どういう経緯でどのように選択したかによって考え方も変わります。このキャンペーンを利用しなかったのではなく利用したいが利用の仕方がわからなかったというのならばインターネット弱者のための負け組になると思います。

しかし、既存の常連客を大事にし、あえてキャンペーンを利用しなかったのであれば勝ち組だと思います。売り上げに関していえば、一番の勝ち組は詳細を最初から把握し、人員を配置し対応できる大手が勝ち逃げですね。

キャンペーン参加の新規顧客は終了後のリピート率がとても低く、安売りをしないとリピートしてくれない人が多いです。

私たち個人が経営する飲食店は、既存顧客を大事にし細く長く経営することが最も重要なのかもしれませんね。

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【ゆるパブコラム】福井の若者や学生、公務員、起業家、経営者、研究者などがゆるくつながり活動する一般社団法人ゆるパブリック(略称:ゆるパブ、2015年福井に設立)が、さまざまな視点から福井のまちの「パブリック」に迫ります。ゆるパブメンバーを中心に執筆中。

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