【JAF活動日誌】車のロービーム、実は「すれ違い用」

 2月になり季節が春に変わっていく中、外出しようと考える人が増えていくのではないかと思います。そこで、今回は夜間における交通安全についてお話ししたいと思います。薄暮や夜間にクルマを運転するとき、ドライバーの皆さんは必ずヘッドライトを点灯していると思います。このヘッドライトですが、皆さんロービームを使用する機会が圧倒的に多いのではないでしょうか?(ハイビームを普段から活用している方がいらっしゃいましたらすみません)

 実は、夜間の走行時は対向車や先行車などがある場合を除き、ハイビームにするのが基本です。理由は法律で明記されていること、ロービームでは照射距離が短く自転車や歩行者が発見しにくいことなどが挙げられます。

 道路運送車両法では、ハイビームを「走行用前照灯」、ロービームを「すれ違い用前照灯」と呼んでいます。性能の基準として、ハイビームは「夜間にその前方100mの距離にある交通上の障害物を確認できる性能を有するものであること」、ロービームは夜間にその前方40mの距離にある交通上の障害物を確認できる性能を有するものであること」と明記されています。ですから、ハイビームで走行し、対向車や先行車などがいる場合にロービームを活用することが基本になります。

 また、夜間は昼間に比べて視界が悪くなります。速度感が鈍り、つい速度を出しやすくなります。ロービームで走行していると歩行者や自転車などの発見が遅れ、事故を誘発するリスクが高まります。JAFの実験では時速80kmで走行したときに前方障害物を発見し停止するまでの距離をハイビームとロービームの比較を行ったところ、ハイビームは障害物から平均82m手前で停止ができますが、ロービームは平均5.6m手前とほぼ障害物の手前で停止となり、その差は80m近くも違いがありました。安全のために夜間クルマを運転する際はヘッドライトをハイビームにして走行しましょう。

 最後にJAF福井支部では3月13日(土)に夜の交通安全教室「夕暮れ塾」を開催します。これは、幼稚園年長から小学生を対象に、①反射材が反射するしくみ、②反射材を使ってデザインしたマスクの作成、③夜間での色や反射材の有無による見え方の違い(実車体験)を行います。今回は歩行者の目線でドライバーが自分の存在に早く気付けるように、反射材について楽しく学べる内容です。参加費は無料です。お申込みはJAF福井支部(0776-25-2000)まで。3月5日(金)まで受け付けています。ぜひ、ご参加ください!(JAF福井支部)