杉本達治知事(右)に美浜原発3号機の再稼働に同意すると伝える戸嶋秀樹美浜町長=2月15日、福井県庁

 福井県美浜町の戸嶋秀樹町長は2月15日、運転開始から40年を超える関西電力美浜原発3号機の再稼働に同意したと国と県、美浜町議会に報告した。立地町長が40年超原発の再稼働に同意するのは高浜原発1、2号機に続き2例目で、3基の再稼働は知事と県議会の判断が焦点となる。戸嶋町長との面談後、杉本達治知事は記者団に、16日に開会する定例県議会の提案理由説明で、議会側に再稼働の是非に関する議論を要請する考えを明らかにした。

 戸嶋町長は県庁で杉本知事と面談し、再稼働に向けた昨年10月の国からの協力要請後、原発の安全性や必要性などを確認したとして「総合的に同意する判断に至った。県としての議論を深めてほしい」と述べた。知事は「立地町の考えとして、しっかり受け止めたい」と述べた。

 杉本知事は記者団の取材に対し、美浜、高浜両町長の同意に加え、県が求めていた使用済み核燃料中間貯蔵施設の県外候補地について関電と国から一定の回答を得られたとして、「議論の前提は満たした。県議会で(再稼働の是非を)検討いただくようお願いしたい」と述べた。期限は求めないとした。

 戸嶋町長は杉本知事との面談に先立ち、町役場で経済産業省資源エネルギー庁の保坂伸長官と電話会談、竹仲良廣町会議長と面談して同意を報告。保坂長官は「感謝申し上げる」と回答したという。竹仲議長は「今後も安全安心に向けて議会とともにチェックする必要がある」と述べた。

 戸嶋町長は記者団に「経済活性化のために再稼働が必要という声がある中、安全対策が一番大事との声もあった」とし、引き続き安全最優先での取り組みを注視するとした。