JR福井駅西口周辺=2020年4月、福井新聞社ヘリから撮影

 福井県内で実施を目指すフルマラソン大会について、県など関係機関でつくる検討委員会は開催を予定から遅らせ2024年春とする方針を決めた。北陸新幹線金沢-敦賀開業の1年延期に伴う判断。JR福井駅西口周辺を発着点に桜の名所を巡るコースを設定し、短い距離を含め約1万人が走る規模とする。

 杉本達治知事が2月12日の記者会見で基本計画案の一部を示した。3月末に基本計画として策定する。検討委事務局の県スポーツ課によると、経由する桜の名所は福井市の足羽川沿いや坂井市の丸岡城周辺などを候補として盛り込む。

 短い距離を走る「ファンラン」は2千人を想定。フルマラソン参加料は全国の水準に合わせ約1万円を見込む。機運を高めるための教室開催、コラボ商品の開発にも力を入れる。

 県は新年度当初予算案に事前イベントの準備費などとして1400万円を計上した。杉本知事は会見で、北陸新幹線の橋と一体的に整備される福井市北東部の新九頭竜橋(仮称)を経由候補地に挙げ「そうなれば新幹線と“競走”できる。楽しいコースづくりをしていきたい」と述べた。

 近隣県では石川や富山が新幹線開業に合わせてフルマラソン大会を設けた。県内では09年を最後に開かれておらず、新年度に新設する三重県を除き、全国で大会がないのは福井だけとなっている。