西武福井店(福井県福井市中央1丁目)は2月12日、2月末の新館閉鎖に伴い、本館を大規模改装し3月12日にリニューアルオープンすると発表した。新館の主要テナントのロフト、無印良品、紀伊國屋書店は本館に移設し、1館集約で効率的な運営を目指しながら30~40代の女性層の来店増を狙う。
同店の大規模リニューアルは、新館がオープンした1999年以来。本館の改装は昨年12月下旬に着手しており、営業を続けながら工事を進める。
ロフト、無印良品は売り場面積を縮小して本館6階に移設、紀伊國屋書店は7階に入る。3テナントは2月末まで新館で営業後、12日のリニューアルオープンまで休店となる。
3テナントの入居に伴い、婦人服売り場を縮小する。このほか新規テナントとして県内初出店となる傘やストール、帽子などのアクセントファッション店「プラスムーンバット」と、眼鏡チェーン店「JINS」が入る。食品フロアは県内で人気の菓子や総菜の取り扱いを拡大し、1階にも菓子売り場を新設する。
新型コロナウイルス禍の影響でリニューアルが遅れていた8階レストラン街は、4月下旬に和・洋食、中華料理など5店でオープンする。全8店がそろうのは6月下旬の予定。
大野仁志店長は「『だるま屋』からの創業100年(2028年)に向け、地域に改めて支持される百貨店として時代に合った商品、サービス、文化の発信を続けたい」とコメントした。
そごう・西武の親会社、セブン&アイ・ホールディングスは19年10月、新館の近年の営業不振を理由に21年2月末に閉鎖すると発表していた。