スポーツ団体の理事起用を巡る女性蔑視発言を撤回し、謝罪した東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長=2月4日、東京都中央区

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が辞意を固めたことを、福井県勢の女性トップ選手の一人は「判断が遅すぎる」と批判した。県内の聖火ランナーからも厳しい意見が相次いだ。

 「各競技団体が女性の地位向上に真剣に取り組んでいる。私たちの取り組みを大切に思ってくれていないのか」。2024年のパリ五輪まで見据えて鍛錬に励む女性選手は、森会長の女性蔑視発言に胸を痛めていたという。辞任は遅すぎるとし、「競技界の年配男性から『女性は扱いづらい』と同様の言葉を聞いたことがある。トップだけを替えて済む問題ではない」とも指摘。スポーツ界全体で考え方なども含め、これまでの在り方を改めるよう願った。

 聖火ランナーに選ばれた県内の70代男性は「過去にも(森氏は)失言が多く、会長就任時から心配していた」という。自身は国体の出場経験があり「スポーツは立場も国境も超えて友情を育む」と信じる。「組織委は再出発して、なんとか開催にこぎつけてほしい」と願った。女性ランナーは「熱い思いがあり辞退は考えない」とした上で「新型コロナウイルスがどんな形でも開催するという森会長の発言はおかしい。コロナ対策が最優先されるべきだ」と話した。