三方湖で網にかかったハクレンと捕獲した男性=2月10日、福井県若狭町

 中国原産の淡水魚ハクレンが2月10日、福井県若狭町の三方湖で生きたまま捕獲された。体長102センチ、重さ18キロの巨体で、県水産試験場によると県内での確認は記録の残る1985年以降初めてという。

 ハクレンはコイ科で中国では養殖が盛んな食用魚。体長は最大1・3メートル、体重は60キロを超える。国内では明治時代にタンパク質確保のため輸入された。

 県水産試験場の担当者によると、ハクレンは浮遊卵のため、長い河川がないと死んでしまうため関東の利根川水系など限られた場所でしか繁殖しないという。エサは植物プランクトンだが三方五湖で競合する魚もおらず、生態系に悪影響を及ぼす可能性は低いとしている。

 捕ったのは鳥浜漁協の男性(73)で、たたき網漁で網に掛かったという。「久々に大きいコイだと思ったら違った。初めて見る魚だったので漁をやめて戻ってきた」と話していた。同漁協の田辺喜代春組合長(70)は「仕入れたフナに紛れていたのか、よそから来た人が放流したのか、なぜいるのか分からない」と首をかしげていた。後日、漁協で刺し身などにして食べるという。